いわし雲

　今日の朝、おばあちゃん家にお泊まりした娘２人を

迎えに行った帰り。

信号待ちしていて、ふと空を見上げると、空一面が

オレンジ色に染まっていました。

　その中にスーッと、大きないわし雲が天高く伸びて

いるんです。

つい見とれてしまいました。それほど一枚の絵のような

景色だったのです。

ふと、頭の中に小さい頃の記憶がよみがえってきました。


近所の幼なじみが、自転車で転んで足を怪我した時に、

僕がおぶって幼なじみのお家まで送った事があったんです。

その時に、その子のお母さんがくれた「浅田飴」をなめながら、

自分のお家へと続く坂道から見た空が、今日の「いわし雲」に

そっくりだったんです。


人って、凄いですね！何十年も前の、忘れ去った記憶なのに、

景色一つで鮮明に思い出すんです。「浅田飴」なんて商品も(笑)

ちなみに、幼なじみの家は「薬局」でした。


今はもう幼なじみの家も、僕の住んでいた家も道路に

なっていて、車がひっきりなしに通る場所になっていますが、

ほんの数分間、頭の中には当時の風景が甦ってました。


そんな幸せな気分にさせてくれた「朝日に照らされたいわし

雲」に心から感謝した一日でした。